2008年6月9日月曜日

鎮魂への道~秋葉原無差別殺人事件の現場

(写真1)秋葉原UDXビルから、事件現場を望む

 昨日正午過ぎ、東京の秋葉原で実に悲しい事件が起こりました。

  秋葉原無差別殺人事件

 現時点で、7人の方が亡くなったそうです。
 本日、鎮魂の思いを胸に、秋葉原へ行ってきました。

 JR京浜東北線の電車内、秋葉原駅へ近づくと、乗客は皆、事件現場の方へ視線を向けています。秋葉原駅で降り、電気街口から秋葉原の街へ出ます。花束を持ち、電気街口の改札を抜ける人を見かけます。とても、悲しい思いがします。

 降りると小雨。涙雨。
 駅を離れると、秋葉原献血センターの前。献血の募集をしていました。献血が大切なことは重々承知していますが・・・時期が時期なだけに、私には少々不謹慎に思えます。

 西に進み、大通りへ出ます。平日は会社員が多い秋葉原です。今日もいつもと変わらない風景に一瞬見えます。しかし、信号を渡る人々には、何か緊張した雰囲気が感じられます。「騒然としていた」というのが正直なところです。

(写真2)事件現場の交差点

 一つ信号を渡った後、北へ進みます。秋葉原歩行者天国の中心部、事件現場となった交差点に至ります。
 交差点の北東の角には、献花台が設けられていました。多くのテレビカメラ、祈りを捧げる人々、そして野次馬が周りを囲んでいます。

  雨が、事件の痕跡を全て洗い流そうとしていました。
 
(写真3)献花台

 心の中で、哀悼の意を表し、そして、秋葉原を離れました。今日ほど、秋葉原が寂しい場所に思える日はありませんでした。





 家に着きました。

 雷鳴が轟いています。激しい雨が東京に降り注ぎます。しかし、この事件が引き起こした衝撃と悲しみは、簡単に洗い流されることはないのです。

0 件のコメント: